ないえごろうブログ

同音異義の探索

カンジにカンジる・・・?

 

 文字霊日記・3260日目

 コジキ姫「壱与」、カンジて赤い絨毯にのり、空をカケメグル
           「古事記・字源」物語




 「太安萬侶が、文字の史観、詞間に虚を暴露したか・・・」
 「まさに、そう。序文では、姓の日下を玖沙訶(クサカ)、名の帯の字を多羅斯(タラシ)と謂う、とあるわ」
 「それは、前に確認したな」
 「ええ。これが鍵」
 「なるほど」
 「姓名が、日(ヒ)下(サカ)・帯(オビ)、あるいは、タイは台で、玖沙訶(クサカ)・多羅斯(タラシ)、姓はクサカ、名はタラシ。日下の王様で、出自の玖沙訶(クサカ)と、名前が、帯(オビ)は、(丗=三十)+(冖=わかんむり=和漢無理)+(巾)の作字で多羅斯(タラシ)だわ。」
 「和漢無理なら合巻よし、か?」
 「モウ、ッ。和姦無理じゃぁないわよ」
 「イヤイヤ、誤解しないでくれ。和漢は漢和辞典の逆、和漢辞典の意味だ」
 「辞典・・・和漢辞典では無理って・・・そうなの・・・ゴメン」
 「和漢じゃなければ、和英か、和独、和仏、和蘭だな・・・拉典語辞典・・・ギリシャ語辞典の有理か・・・丗=三十の逆字は本を数える数詞で、一冊、二冊の冊(サツ・サク)だな。册封(サクフウ)、短冊の册だ」
 「?!『日本書紀・三〇巻』と『系図・一巻』・・・作風の逆なんだワッ・・・勅書、記録文書、七夕の短冊をタラス・・・多羅斯(タラシ)は帯よ。とにかく、足、垂、樽は木の尊で、王なのよ」
 「日下=玖沙訶(クサカ)、帯=(丗+冖+巾)=多羅斯(タラシ)、樽?」
 「ええ、樽(タル)は木の尊」
 「樽(タル)はキのミコトなんだな・・・魚の尊は鱒(マス)で、鯵(アジ)は魚の参、鮭(サケ)は魚の圭だ・・・真名仮名=漢字のキ(記)・ソン(存)・サン(纂)・ショウ(章)・ケイ(計)・・・既存、参照、計で一升は十合・・・」
 「そう、この『古事記』の読み方の法則性は、漢字分解し、同音異字による再構成をして、その意味を採れ、と言うことなのよ。それに六月一日を漢和辞典では『うりはり』、『くさか』とルビを振ってヨンでいる」
 「六月朔日がクサカ・・・六合はクニとも訓じるな。なるほど、そうなのか。樽が『木の尊』か。面白い」
 「合字されてる、すべての漢字をその音と意味でよみ、場合によっては同音異字の意味と、別な音でのよみかたをするの」
 「じゃあ、多羅斯(タラシ)の一字、一字にも意味があるのだな」
 「ええ、多(オホ)はタ(ユウ)が重なってユウユウ、有、柚、揖、酉、由宇、雄、優、熊、右の邑(クニ)が重なった。羅は網(モウ)のアミの伊都(イト)の垂(スイ)はタレで、誰が足(タリ)。斯は其(キ)の斤(キン)はキヌ」
 「ふーん。キはキン、キヌか」
 「だから漢字を構成している『部首』や、その『音』、『意味』が重要な鍵なのよ。『姓名』の意味も『姓』=出自は女方の生まれ、『名』=タ(ユウ)の国なの」
 「ふーん・・・音の名の形の有の真の例だな」
 「そう、ソウネッ、音名の形・・・ここでは『ン』をヌとかムと殆ど古語音で漢字を訓まずに検討しますが、最近、『コンピュータ古代』学なんかを提唱し、すごく意図的に政治的にライバルの歴史学者を攻撃しては揚げ足をとっている『学者』や、かたくなに甲乙類などの分類漢字で『古語』に縛られて歴史を解釈する『学者』なんかを無視します」
 「天照大御神をテンテルオオオンジンと訓むのだな」
 「ええ、一つの漢字が日本語で、音と訓で読まれるあらゆる読み方で、検討してみるの。書き出すと・・・」

 姓名=女+生(牛一)+夕(ユウ)+囗(圍・囲・國・国・圀)
 圍(wei)=韋 ヰ 或+囗=倭(weiと発音)
 韋=鞣=ナメシ・カワ=ナメシ ヒ(皮)
 韋=鞣=菜飯 ・皮 =那女氏 妃(卑・一)
 川(セン)=舛・栓・選・鮮
      =舛(マス)=鱒・升・益
 河(ガ )=衙・賀・畫
 側(ソク)=即・塞・足・則
 革(カク)=角・掴・廓・塙・郭

 「ふーん」
 「『古事記』は『氏=姓の歴史』だわ」
 「そう言う事かな」
 「これをを読む為には漢字の『部首』の『音』と『意味』を確認しておく必要があるわ」
 「漢字の『部首』の『音』と『意味』か」
 「それで、重要なモノをこの『大修館・新漢和辞典』から書き出すわね」
 「漢字の基礎的勉強だな」
 「そう言う事だわ」
 「基礎的な漢字の意味って意外と知らないよな」
 「そう。低学年の学校漢字教育は漢字の部首から教えるべきだわよネ・・・」

 カタカナは漢、呉音。ひらがなは日本語の訓。漢文は中国の故事とその同音異字。
 ( )はヨミ、あるいは同音異字をあてたもの。

 一=イチ・イツ・ひと
  =数、国、初め、肘(ヒジ)
元、はじめ(始め)、息
 ―=コン・横にした棒
=進、退く
 ゝ=チュ
  =印、点、ぼち(姥治・母地)
灯=燈火=ともしび(鞆紫薇)
     灯火=主(あるじ・ぬし)
 丿=ヘツ・ヘチ
  =右から左に曲がる意、接続詞の「ノ」
 亅=ケツ・カチ
  =鈎
 L=ケツ・カチ
  =鈎
 L=乙=オツ・イツ・オト
    =木の弟、かがまる(加賀丸)、第二、
     きしる(軋る・木嗣瑠)
     燕=つばめ=鳦=乙鳥
     ひとつ(一津)、魚の顎の骨、
     めり(女里)、終り
     乙姫、国、高、次、止める
 ナ=サ
  =左、片仮名の「ナ」、佐は助ける
 亠=ナベブタ・トウ・ズ
  =鍋蓋、頭、図。
   『音』の字の略字
 儿=ジン・ニン
  =壬、神、陣。人の意味
 冂=まきカマエ・カンがまえ
   ケイ(境)・キョウ
  =国境、牧、遠い、虚しい
 冖=ワカンムリ・ペキ
  =覆う、被い
   蔽(ヘイ=壁=ヘキ=僻=辟=丙並併)
 冫=ニスイ・ヒョウ
  =氷、凍る、馮(水、川、雨の神、陰陽の天神)、
        憑(とりつく・乗り移る・霊が憑衣する)
  =ヒョウ=表・兵・漂・票・平
 几=キ
   つくえ
  =机、肘掛、脇息(キョウソク)
   いけにえ(生贄)の台、俎(ソ)
 凵=カンニョウ・カン・コン
  =口を張り広げる、あくび(欠=阿首)
   函(ハコ=波子)・箱
 勹=ツツミカマエ・ホウ・ヒョウ
  =包む
  =ヒョウ=表・兵・漂・票・平
   ホウ=方・逢・鴇・棚
 匕=カ・ケ・ヒン・ビン
  =変わる、変化、牝(メス)=雌=匕(七の変化)
 ヒ=ヒ
   =匙(サジ)
    しゃもじ(杓文字)・・・娑喪治
    やじり(鏃・矢尻)・・・八児里
    あいくち(匕首・合い口)・・・姶句知
    短剣、ヒ首
    並ぶ(奈良武)
    親しむ(舌染む)
   『失ヒ箸』=ヒチョウを失う
        =(妃肇・卑弔・肥長を失う)
        =三国史
         劉備曹操
         野心を見破られた時に
         箸を落とした故事
         皮=ヒ・かわ
          =獣(けもの
             ジュウ
             中・重・十・縦・絨・充)
           の皮を右手で裂(さく)
                   咲・索・割・柵)
         丙=ヘイ・ひのえ=日江
           日、太陽
           五行(イギョウ)の一
           ・・・易行・偉業
              碁業・呉行・医業
              の一
              の位置
 匚=ハコガマエ・ホウ・ボウ =箱
 匸=カクシカマエ・ケイ・ゲイ=隠す、被い隠す
 卩=フシツクリ・セツ・セチ
  =割符、手形、印、折る、巴は同字、節の源字
 厂=ガンダレ・カン・ガン
  =崖、岸(キシ)、岩。雁、暦、歴の略字
 厶=シ・コウ・ボウ・モ
  =「私」の古字、『よこしま』
    かいな、腕、肱の古字
  =邪=ジャ・ヤ・サ・『よこしま』
    =伊『邪』那岐、伊『邪』那美、『邪』馬台
 又=ユウ・イウ・ウ
   すけ・たすく・やす
  =手、右手、股
   ゆるす、更に、その上
   並びに、等しく
   しかし
 口=クチヘン・コウ・ク
   くち・あき・ひろ
  =入口、出入口、関門、港、穴
   しゃべる(喋る)、人、端、初め
   手つる
 囗=クニガマエ・イ・コク
   かこい・かこむ・めぐる
  =囲の古字、国、國の古字
 夂=チ
  =遅れる、ついていく、送り行かせる
 夊=スイニョウ・スイ
  =行く、遅く行く、やすらかに逝く
 夕=セキ・ゆう・ジャク
  =末(スエ)、ななめ(斜め=七女)
   月の出、夕暮れ
 夬=カイ・ケツ・ケチ
  =分ける、決める
   ゆがけ(弓を射る時にはめる革手袋)
 乾下兌上
  (ケンカダショウ=小人すくみ、君子が出る)
 宀=ウカンムリ・ベン・メン
  =家、屋根の形
 小=ショウ
   ちい・こ・お・さ・ささ
  =小さい、卑しい、矮小
   軽んずる、幼子
   若い、あなどる(侮る)・・・穴執る
 ツ=漢字の冠になった時に
   口口、○○、火火、巛が重なった形
  =口口(厳=ケン=叫ぶ)=○○(単=ガン=丸)
  =炎(営=エイ=砦の火)
  =巛(川=シン=津)がカンムリになったモノ。
   巣=鳥(酉)+申+木=寝倉
 兀=尢=オウ・ユウ
  =あしなえ(芦名江)
   せむし(背蟲・世虫)の人
   背の曲がった小さな人
 尸=シカバネ・シ
  =屍、死骸
   連ねる、並べる、陣取る、死体の晒しモノ、
   形代
   祭られる者、位牌、司る
   尸位素餐(シイソサン=私意訴纂)
     地位に居ながら責を果たさず
     食する意
 尹=イン
  =治める、司る、正す、司(ツカサ)
   長(オサ)、長官・工事監督
 屮=テツ・テチ・ソウ
  =芽、芽生え、恵む、艸(クサ)の古字
 巛=セン・かわ
  =川の本字、穴、原、平原、中国四川省の略
 己=コ・キ
   おのれ・おとな
  =自分、私欲
   土の弟、糸の先の曲がり、糸口
   始め、紀の本字
   ム(シ=私=ヨコシマ)の意
 巳=シ・ジ・み=午前十時前後二時間
     蛇・火
     はらみご、胎児、起こる
     始まる、平らぐ、定まる、守る
 已=イ・や・のみ
  =止む、留まる(戸丸・都丸)
   終わる、決まる
   捨てておく
   退く、癒える、直る
   限定・断定の助詞=のみ
   もって、もちいる、はなはだ
   すで、耜(スキ=鍬・好き)の古字
 巾=ハバヘン・キンベン・キン・コン
   手拭、被い、頭巾、衿掛、ひれ、きせる
   幅(ハバ)、ちきり(婦人の頭巾)
 干=カン・ほ・ひ
  =犯す、背く、逆らう
   求める、預かる(干与・干渉)、
   防ぐ、楯、矛
   ほす、ひる、かわかす
   水際、岸
   ほとり、岸、谷川
   陰陽十干
   てすり(欄干=ランカン)
   いくばく
    二股の矛
  于=ウ・ここ・に・より・お・ゆ
   =なす(茄)、する、ため、往く、助ける
   =一+与
   =息(一)が妨げられて
     (与=まげる)伸びない様
    十有五而志于学
   (ジュウユウゴ に し て
    中   邑 娯 児 斯 手
         額(妃替)嗚
    長   酉 語 邇 至 主 
         画 嗚 箇々呂指す
         ガク  ココロザス)

     黄鳥于飛=こうちょう、ココニ、とぶ
     至于南岳=なんがく、ニ、いたる
     病于夏畦=かけい、ヨリ、つかる
     于時、惟命不于常
      =ときに、オイテ
       これ、めい、つねに
       オイテ、せず
     先生    聖  于、孝于惟孝
     せんせいは、せい、カ、こうなる
              カナ、これ、こう
     于嗟徂
      兮命之衰矣(史記・伯夷伝・采薇歌)
     アア、ゆかん
     之子于帰、宣其室家(詩経・周南・桃妖)
      嫁に行くこと
     汝其、于予治=なんじ、それ、わが
            タメニ、おさめよ
     于公高門(漢書・于定国伝)
     ・・・于定国が丞相となった故事
     于眞(門+眞)=ウテン
            =ウイグル自治区
            『和田』地方
     于越=呉と越
        契丹の尊職
   并=ヘイ・ヒョウ
     あわ・なら
    =あわせる、かねる、併合
     阿波   蝦子留
     ならぶ、より  そう
     ↓↓  ↓↑  ↓↑
     奈良  預里  霜(雨相)=しも

   并=前2世紀後半
     中国古代前漢の十二州の一、并州
     河北省、山西省の一部
     并州之情(ヘイシュウノジョウ
          丙愁の静
     =妃の娃の愁いが静まった)
        娃(エ・アイ・ア)=美人
       =虞美人=楊貴妃=胡美人=娯美人
   ア=阿・吾・蛙・阿多
    =阿爺は父
     阿那(アダ)=タオヤメ
     阿母は母
    =みめよい(美目好い)
    =壬女の女の子
    =御津の女の子
    =たをやめ(手弱女)
    =嫋爺女=蛇尾八女
    =汰男冶女
      ↓
     対語→ますらを(益荒男)
       =升(鱒・鱒・舛・増)
         螺(羅)将
   幺=ヨウ=小さい、おさない(長無い)
        いといけない(伊都いけない)
        糸の半分(いとハン=嬢)
 广=マダレ・ゲン
  =家、崖の上に高く造った家、むなぎ(棟木)
  「ゝ」は屋根
 廴=インニョウ・イン=長く歩く
 廾=キョウ・ク
  =ささげる
   手をこまぬく
  (拱=手で抱えるほど大きい玉)
 弋=ヨク・イキ
  =くい
   いぐるみ(矢に糸をつないで、鳥を射るモノ)
   うばう、浮かぶ、黒色
   おさえる(抑える・・・長得る)
   かぎる(限る・鈎瑠)
 弖=テ=氏+一
  =テ(テイ)の異体、助詞を以下の漢字にあてた
  「て(弖)、 に(爾)、を(乎)、は(波)」
   の
  「て」
   ↓  ↓  ↓   ↓
  「弓の一 貳  緒   婆」
   宮の壱 嗣ぐ 伊都の妃 御津の妃の女
   九の一=女 ??=氏の一(はじめ)
  「出る  字の 緒の 葉」
 彑=ヨ=ケイガシラ・カイ・ケイ
  =豚の頭、針鼠の頭
 彡=サンツクリ・サン
  =毛の長い様、毛で創った髪飾り
   筆や刷毛で擦った跡
   毛髪の揃っている様
   毛羽
 仁=ジン・ニン
   ひと・きよ・さね・たみ
   ひとし・ふと・ め・むと
   ↓   ↓   ↓  ↓  ↓    ↓  ↓ ↓
   妃都  穐預  簑子  侘彌  妃砥史
       賦斗  目   武斗
   得人於朝廷→(越壬、緒長媛=謁仁、尾弔汀)
          ↓
          御津越えて、伊都の中の妃
                長姫 厳の妃
                勾の女、次ぎ、屍
                妄の弔い
                御津の妃の乙
 彳=ギョウニンベン・テキ・チャク
  =少し進、少し歩む、たたずむ
   腿、髄、足
   道の半分
 戈=カ・クワ=矛、戦、戦争
 戉=エツ・オチ・ゲツ・ガチ
  =まさかり、越える、星の名
 攴=ホク・ボク=うつ、軽く叩く、強制する
 攵=ホク・ボク=うつ、軽く叩く、強制する、棒、鞭
 无=ブ・ム・な=無い
   无妄之災
  (ムボウのワザワイ=わが身の預かり知らぬ災)
 旡=キ・ケ
  =咽(ムセ=無施)ぶ(婦)
   息や喉が詰まる
   嘶(口其斤)ぶ
 牙=ガ・ケ
   は・きば
  =糸切り歯、犬歯(絹糸・剣士)
   武器。将軍の旗
  =め=目(女)、芽生える
 曵=エイ=ひく
     (卑狗・妃苦・日矩・肥玖)
   たなびく(多靡く・柵引く)
   つまずく(嬬就く)
 旨=シ・むね
  =うまし(午子)、むね(宗)、わけ(和気)
   命令、よし(好)
   うまい(羽舞)
       羽舞=干羽
       夏の禹王が矛と羽をかざして舞い
       苗族を帰服させた
 羽=五音(宮商角徴羽)の一
   もっとも、澄んだ音
   水の都の子
  =かざし(竿に雉の尾をつけたモノ)。補佐
  =ウ(雨・烏・卯・鵜・右・胡)
   はね・はもと・わね(倭子)
   羽化=道士の死
      昆虫の変態で、羽のある成虫になること
 歹=一+夕=ガツ・ガチ
  =残骨、悪い、もとる(喪執る)
 殳=シュ・ジュ
  =ほこ(蒲子=ガマ蛙=蟾蜍=ヒキガエル=月)
   杖矛、木の杖
  =几+又
   蟾蜍=ヒキガエル=月=水の精(セイ=姓・省=好女)
  =硯の水差し
   蟾兎、蟾桂・・・月
        蟾宮=月宮
   科挙合格の境地(歩蟾宮)
           ↓     ↓
           継ぎの宮  花据(過嘘)
 毋=ブ・ム・なか・な
  =禁止の意、犯されるのを拒否
 母=ボ・ボウ・モ
   はは=ははおや、ばば、老婆、うば、めのと
      もと、親指
 水=サンズイ
  =氵、みつ(御津・三・蜜・密)
 爪=ソウ・ショウ
   =つめ(津女)
 爻=コウ・ギョウ
  =メ+乂
  =交わる。木を重ね占う
 爿=ショウ・ゾウ
  =木切れ、ほこ、ねだい(子代・根大・禰台)
   割った板の半分・・・版の半分
 癶=ハツ・ハチ
  =そむく、ひらく、ゆく、左右に開いた両足
 皀=ヒュウ・ホウ・キュウ
   コウ・キョウ・ヒョク・ヒキ
  =白+ヒ
  =穀物の香り、一粒
 网=アミガシラ・ボウ・モウ
  =網、毛
 四=シ・よつ・よん
 聿=イツ・イチ
  =筆
   ついに、とうとう
   みずから
   ともに、従う
   はやい
 艸=クサカンムリ・ソウ
  =草=草加無理
  =日下=玖娑耶無理
 襾=ア・カ・ケ
  =覆う
 辷=シンニュウ・チャク
  =いきつ もどりつ(行き津 戻り津)
            走る、越える
   ↓
   壱姫津・母鳥 津
   意気津 喪執 津 箸留 肥重留
   意記柘・模図理柘
   隠岐津 葉詞留  把持 乞える
 ノ一=カンザシ
   =簪=髪挿し、髪飾り、こうがい。神指し
 追=スイ・ツイ
  =おか(阜=丘=尾禍=オカ=母)+阜
   ツイ=槌椎堆對=対(文寸)
 工=コウ
  =材料、モノを曲げる、妨げる
   「巧」はエ(匠=たくみな手の技)
 病=ヤマイダレ・ダク・ニャク
  =寝台によりかかっている人
 冉=ゼン・ネン
  =よわい、しなやか、ゆく、すすむ、
   ほお髭が垂れ下がる様
 隶=タイ
  =追いつく、及ぶ
   与える
  =ヨ+水(求?)
   ヨ+水=針鼠(津祖・真祖)
       豚(蓋)の頭は水
 隹=フルトリ・スイ・サイ・セ
  =とり、尾の短い鳥、きじばと
 韋=イ・ヰ
  =なめしがわ(那女姿耶倭)
   そむく(祖牟琥)
   かこい(耶子委・過去意)
 鬲=レキ・リャク・カク・キャク
  =かなえ(金江)、かま(釜=父は斤)
 月=ゲツ・つき・づき
    月扁は
  「肉」の変化=ジク・ジュウ
   にく=からだ、はだ、こえ、太る
   月扁は
  「舟」の変化=シュウ・ふね

 「随分とあるなぁー。これが『古事記』解明の漢字源なのか・・・」
 「そう、基本的な漢字。この『姓名』と云う字を例にすると、その法則は、各漢字を構成している作りを分解し、そのヨミとイミを採って、文章を再構成せよ、です。『姓』は、女と生でしょう」
 「うーん、なるほど、姓とは女の生まれの血筋と云うことなんだな」
 「そう。そして『名』は夕(ユウ)と、囗(クニ)に分解すれば、囗の別のヨミはヰ(イ)と、コクです」
 「そういうことだな」
 「ヰは漢和辞典のヨミでは、weiで、このヨミは、『倭』の字にもあてられて、古代史研究家にはよく知られているわ」
 「ふーん。『倭』がウェイか。松本清張氏だな」
 「?・・・とにかく、『名』は夕(ユウ)と、囗(クニ)の字からの構成です。囗(四角い囲い枠)はクニ、あるいはクチ、コウですが、ここでは、クニとして、この同音異字をあげれば、囗(四角い囲い枠)の中に、韋(ナメス)、井(イ)、或(アル)、玉(タマ)がある字。そして那(ナ)や、邦(ホウ)の字」
 「確かにクニとヨムな」
 「夕(ユウ)は、口に巴の構成で邑(ユウ)の字があり、オウともよみ、これも村(ムラ)、里(サト)、都(ミヤコ)、国(クニ)の意味で、実際にこれらの音(オト)でよまれているわ」
 「ふーん。すると、『姓名』は、女が生まれた村、里、都、国となるのか」
 「そう、そして、生(セイ)そのものには、異音のヨミが他にあるわ。これをあげていくと・・・」

 生(セイ)=ショウ
       イきる・イかす・イける
       ウまれる・ウむ
       オう・ハえる
       ハやす・キ・ナマ・ソウ

 「生(セイ)の音も含めて
  『セイ・ショウ・イ・ウ・オ・ハ・キ・ナマ・ソウ』
  の他の同音『漢字』をあてるのよ。
  ここで、主要な漢字をあげて、
  『女』に関するモノを変化させると・・・」

 セイ =省=斉・星・清・青・正・醒・聖・誓・制
     省=少な女(目)
 ショウ=妾=升・将・鐘・勝・椒・娼・鍬・匠・商
     妾=立つ女
 イ=委=伊・威・畏・井・射・依・医・五・飴
   委=禾の女
 ウ=有=烏・兎・右・鵜・卯・宇・雨・迂・芋
   有=菜の里(那)の月
 オ=尾=夫・乎・雄・将・嗚・緒・男・悪・苧
   尾=尸(屍)の妄(毛)
 ハ=葉=破・歯・羽・播・波・端・巴・般・琶
   葉=草の世の姫(木)
 キ=姫=嬉・木・喜・己・機・几・祈・鬼・穐
   姫=女の子は娠(臣=神)
 ナマ=名真=那真・茄真・拿間・奈麻・納摩
    名真=名は中の目の壱の人
 ソウ=嫂=匝・挿・宗・叢・総・草・鯵・争・葬
    嫂=女の宗(臼+又)
   八嫂跳び=八艘跳び・・・源義経=壇ノ浦の闘い

 「こりゃあ、『山本山』の『海苔』だな。
  上から読めば、『聖書有為、魚覇気、生想』。
  下から読めば、『草生木、葉生う囲、小生』だ。
  ・・・これじゃあ、
  生(セイ)の連鎖反応で物語が出来てしまうな」
 「まさに、これが『古事記』のヨミ方なのよ。
  ここにあげた個々の漢字には
  言語学者が言う『甲類・乙類』に関係なく、
  古代史が凝縮されているのよ」
 「そうかな?」
 「おいおい理解してもらうけれど、
  『生』を更に分解すれば・・・」

 生=牛+一
  =𠂉+十+一
   ノ+一+十+一
  =ノ+一(
  𠂉=簪=髪挿し、髪飾り
      こうがい=神指し)
      +
      十(中長重)+壱

 「牛はゴで
  呉音の呉、誤解の誤、娯美人の娯
  御(ゴ)の津で、御津(ミツ)。
  十は中、長。
  一は壱。
  呉の女は、壱与。
  神差しは那賀の壱与」
 「ふーん、ゴヅか。
     『牛頭大王』は祇園の祭神だな。
  で、具体的に場所は何処?
  その壱は呉の女だとしたら」
 「多分、現代地図をみれば地名は
  岡山県岡山市の北の『御津
  あるいは兵庫県姫路市の西
  塩で有名な
  赤穂市の東の挟まれた間の
  『御津』になるわ。
  対馬にも
  『美津島』の地名があるわ。おじさん、この地図を見て」
 「・・・なるほど、あるな」
 「古代で言えば、吉備の国なんだけれども
  呉(クレ)は広島県安芸津
  でも、現代地図をみて考えるは無意味ね。
  国際的な視野で考えると
  ズレてるような気がするわ」
 「そうだな。でも、当時の人間
  すごく流動的だから
  『壱与』はあっち、こっちに
  動いていたんじゃないか。
  遷都が伝統だから
  まさに行ったり、来たり、で」
 「そう思うわ。
  当の
  太安萬侶も
  具体的な
  事実の真相を
  期待してはいないわよねっ」
 「そうだな。まさに自分で
  『象戯』だと言っているのなら、な。
  将棋は碁盤の上での遊びだな。
  ・・・でも
  壱は位置だから何か予感するな・・・」
 「・・・イチだわよね。
  それで、話を戻して
  タラシ(帯)の字分解なのだけれど
  (丗)+(冖)+(巾)は
  三十輪の巾で、三ッ輪の巾。
  ミヅのワの禁裏で
  三輪山に重なるわ。
   輪の字を分解をすると
   車は、シャ(者)
   あるいは娑(サ)で
   十の口の一の一。
   侖は、ロン(論)
   リン(臨)で
   合と册。
   御津の者、娑は、中、長の国の
   始めの壱、国々の合するに
   臨んで筋道を立てた
   巾の匠(タクミ)」
 「すると、字面からすると
  ヤマタイ
  『卑弥呼』と
  『壱與』だな」
 「そう、なの、よ、おじさん。
  元は九州の話しだと思うけれど」
 「・・・」
 「『生』はさらに文字分解で
  ヨミコムと・・・」

 生=(𠂉=ノ一)+(十)+(一)
    読み        異字
   (𠂉=ノ一)
  =カンザシ=簪(竹+牙+牙+日)
          チク キバ ヒ
  =髪差し    筑   木場  妃
  =神挿し    筑   木場  妃
   +(十)=ジュウ
   =中=従住拾揉渋重戎銃充縦柔汁獣什廿絨
   =那珂=長
    ナカ ナカ・・・名仮名掛
   +(一)=イチ=壱=市=弌=位地=位置
        イチ イチ イチ・・一々 意置

 「ムッ、これは・・・
  デキすぎなカンジだよな」
 「・・・おじさんがそう思うのは当然だわ。
  でも、そのうちわかるハズ」
 「・・・」
 「とにかく
  『古事記』を解明するのには
  漢字そのものが鍵だということだわ」
 「そりゃあ、俺だってそう考えるさ。
  記録そのものが漢字だから」
 「第一の原点よね。そして
  日本語を漢字で表現した」
 「ああ、ここが問題だな」
 「そう、この漢字を駆使して
  どのように日本語を表現したかったのか」
 「うん」
 「漢音、呉音の音を
  そのまま日本語にあてたのは常識だけれども
  日本語の
  古語で
  発音されたそのモノ自体の・・・字体の
  意味がわからなくなった。
  だから、
  『古語辞典』を調べても
  辞典そのものの記されている内容に
  『意味不明』のカ所が意外と多い」
 「なるほど、古語辞典はあてにならないんだな」
 「まさに、そのとおりだわ。
  あてになるのは
  『漢和辞典』の漢字の
  『作り』と『意味』
  そして
  合字された一つ一つの
  漢字の『部首』」
 「なるほど」
 「そして、その
  『部首漢字』の『意味』と
  個別な
  『音』だわ。
  さらに、これらの
  『漢字』にあてられた
  『日本語の訓み』とその
  『音』だわ。
  音は当然
  同音異字で展開されて
  更に日本語の意味となっているのよ」
 「ふーん。
  竜宮城の
  『乙姫さま』は謎を解く
  『音姫さま』だと云うことだな」

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